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ダイヤトーンのブックシェルフ型スピーカー「DS-A7」です。 ダイヤトーン工房50周年記念モデルのひとつ。 以下の整備を施しています。 ・　コンデンサの交換 ・　エッジの復旧 ・　バインディングポストの研磨 ネットワークに使われているコンデンサをすべて交換しています。（写真9枚目右下） パークオーディオ製オーディオ向け電解コンデンサとしています。 コイル、抵抗器、内部配線は既存のままです。 ウーファー、ツイーターの硬化したエッジを復旧しています。 既存のダンプ材を除去し、新たにアクリルエマルジョンを塗布。 背面のバインディングポストは、分解し薬剤で研磨しています。（写真9枚目左下） ------ キャビネットの外観は、天面に擦り傷、打痕、PVCシートの変質が一部見受けられます。（写真5、6枚目） 側面は比較的綺麗です。なお、底面には擦り傷があります。 前面ネットは、穴や破れが無く綺麗です。中性洗剤で浸け置き洗いをしてあります。 ------ NHKの局用モニタリングスピーカーを制作していたメーカーの技術を、リーズナブルな価格帯に落とし込んだステレオシステム。 上位機種にも採用されているアラミド繊維を編み込んだ振動板を高域低域ともに採用。 分厚い前面バッフル、40Hz帯を余裕で聴かせるよう調整された大きなバスレフポートなど、大型スピーカーにせまる仕様を持ちます。 音のバランスはやや右肩下がりで、耳に優しいものとなっています。基本的に静寂で、アコースティックな響きを醸す鳴りかた。 整備では、原音復旧に重きを置いています。 あえてフィルムコンデンサを使わず、オリジナル同様に電解コンデンサを採用。 また、信号の純度にこだわるメーカーの意図から、接続はソルダーレスを維持し、すべて圧着としてあります。圧着端子も国内メーカー製です。 ドライバーのエッジ裏にあるダンプ材は、いわゆる液体ゴムで引き直し、柔らかすぎず硬すぎずの状態になっています。 本運用の前に短時間の暖気運転をお勧めします。 ------ 主な定格 ・　2ウェイ2スピーカー/バスレフ型/防磁設計 ・　寸法：W256 x H410 x D277 mm ・　重量：11kg ・　インピーダンス：6.3Ω ・　再生周波数帯域：39Hz～40kHz ・　出力音圧Lv：85dB/W/m